「小春六花はヨーグルトが食べたい」「しおばな祭」開催記録+後日談記 (C100 発行)

2026年 10月 6日 更新

こんにちは、染宮です。

Google ドライブを整理していたら、以前頒布した「「小春六花はヨーグルトが食べたい」「しおばな祭」開催記録+後日談記」のデータを発掘したので、完売もしていますし、本文を無料公開しようと思います。


「小春六花はヨーグルトが食べたい」「しおばな祭」開催記録+後日談記

筆者: 染宮ねいろ

はじめに

 はじめましての方ははじめまして。染宮ねいろです。
 コミックマーケットで本を出すのはC94以来です。C94の時もコピー本でしたが、組版はサークルの民にぶん投げたので私は文章を書くだけでした。
 今回は、この本を置いてもらっているN-Pointさんの冊子デザインを担当しました。もうしばらくInDesignは触りたくない……と考えていましたが、C100という記念すべき節目なら、ぜひとも個人誌・コピー本でも出したいと思い、会期4日前に息抜きがてら記しています。
 C94で出した本はバリバリ情報系のことを書いていましたが、今回は最近の趣味である、同人誌イベントの主催に関するお話を書いていきたいと思います。
 N-Pointさんの本を入稿するまでの2週間、深夜3時に寝る生活をしていたせいか、生活リズムは狂うわ、Illustrator/InDesign嫌悪症になるわでキツイ思いをしたので、今回の本に図画は一切ありません。ごめんなさい。

この本では、私が主宰をしているサークル「NCT-Blossom(Nectarition)」名義で開催した
 ・2021年11月に開催した小春六花オンリーイベント「小春六花はヨーグルトが食べたい」
 ・2022年5月に開催したTOKYO6オンリーイベント「しおばな祭」
の開催記録、後日談を記していきます。

「小春六花はヨーグルトが食べたい(コハタベ)」の発起

 NCT-Blossom名義で初めて開催したイベント、小春六花オンリーイベント「小春六花はヨーグルトが食べたい」です。2021年11月14日に池袋サンシャインシティでの「サンシャインクリエイション2021 Autumn」のプチオンリーとして開催されました。サンクリでは最大規模の11プチオンリーの開催でしたが、FGOのプチオンリーと並んで2番目に規模の大きいプチオンリーで12サークルの方に参加いただきました。
 このイベントは、私自身の私利私欲から生まれました。2020年5月に発表された小春六花のビジュアルに心奪われ、同年8月に東京流通センターで行われたイベントにて、版権元の代表さんにその気持ちを伝えた思い出があります。その好きが講じ、いつしか「小春六花の本が読みたい……」となり、2021年3月の名古屋で開催されたイベントをきっかけに小春六花オンリー開催に向けて本腰を入れ始めました。同人誌イベントの主催支援を行ったことは何回かありましたが、私が旗振りとなり、イベントを一から立ち上げるのは非常に緊張しました。また、界隈初のイベントでもありましたので、絶対失敗は出来ません。多数の同人誌イベントにスタッフ参加している知人にアドバイスを受け、まずはプチオンリーから開催することになりました。

連動企画の計画

 他プチオンリーの調査を行う中で「開催記念合同誌」を行っているイベントがあり、コハタベでも取り入れることになりました。また、小春六花がCeVIO AIで展開されていることもあり、ニコニコ動画での動画投稿祭として「ヨーグルト動画投稿祭」を開催することになりました。
 その他にも、ラフなイラストを集めてテキストノートを制作する「こはるりらくがき帳」や各直接参加サークルさん、オンラインで参加されるサークルさんの通販情報をまとめる「連動通販キャンペーン」等も開催しましたが、実施コストが非常に高いことがわかり、これを機に開催を取りやめることになりました。

開催記念合同誌の裏話

 開催記念合同誌は、参加サークルさんの情報のほか、「ヨーグルト動画投稿祭」に投稿された動画のサムネイル、参加者から頂いた小説やイラストの寄稿を編纂して発行しました。
 実はこの合同誌には、小春六花版権元の代表さんからのメッセージを掲載しておりました。他ジャンルの方からすると、「いくらなんでも二次創作に寛容過ぎるのでは……?」と思われるかもしれません。しかしここの公式は、ジャンル内で「トップオタ(トップオタク=オタクに認められしオタク)」と呼ばれ、小樽市観光協会を巻き込んだ「小樽潮風高校Project」を行っています。1キャラクターとしての3つのプロフィール(学年、誕生日、身長)から派生し、様々な人間関係を描いているこのプロジェクトですが、公式自身が「公式の二次創作」と謳っているため、「公式が勝手にやっていること」がある意味本当に通じるジャンルとなっています。
 また、合成音声のキャラクターは、動画等での二次創作でキャラクターを使用してもらうことが認知してもらうきっかけになっていることもあり、公式としても二次創作・三次創作がしやすいキャラクターづくりに力を入れているとのことでした。
 このような背景から、こういった同人イベントにも、とても積極的に対応していただき、版権元の生放送にて、イベントをご紹介いただける運びになりました。
 無名のイベンターではありますが、作品やキャラクターへの愛を表現できるのも、版権元の協力があって出来たことだとしみじみ感じます。

イベント直前・当日の話

 イベント前日の昼ごろ、新宿に集合し、N-Pointさんの倉庫からイベントに使用する資機材を積載したり、浅草橋の文具店に行って必要な備品を購入しました。その後、池袋サンシャインシティのプリンスホテルに宿泊し、クリアファイルをOPP袋(糊付きの透明なビニール袋)に封入したり、連動企画の参加特典を仕分けたりなどしている内にイベント開催当日の午前3時となりました。イベント前日ぐらいはゆっくり休むべきだと思うのですが、作業が終わらないうちはイベントを迎えることは出来ないので仕方ありません。こういったイベントの際には共同代表その2の希望により良いホテルに泊まっていますが、イベントではなく普通に泊まってホテルを堪能したいなぁと毎回口を揃えて言っています。
 イベント当日を迎えサークル入場を済ませると、すぐに設営作業が始まります。
 コハタベでは、参加特典で配布する合同誌等を全て直接搬入をしていた為、スペースに到着するやいなや梱包を解体し、前日夜に用意していた参加特典を配分している封筒に手際よく詰めていきます。これと同時に頒布活動を行うための準備を行い、開会1分前に無事設営が完了して無事開会を迎えることが出来ました。
 開会直後、合同誌とクリアファイルが予想を上回るスピードでご購入いただき、第二部の分として取っておいたものを小出ししていくような運用に切り替えました。結果として合同誌とクリアファイルは無事完売、ステッカーセットも単体販売に切り替え多くの方にご購入いただきました。
 またイベント開始2時間後には、版権元の代表さんがご来場され、主催サークル含めプチオンリーに出展されているサークルさんへご挨拶と作品をご購入される場面をお見受けすることができました。イベントの主催として版権元からお代をいただくわけにもいきませんので、合同誌を含めた頒布物を献上させていただきました。
 無事イベントが終了し主催としても一段落……としたいところでしたが、今回の盛況ぶりを鑑み、この熱を冷ましてはいけないという使命から、イベント終了直後の打ち上げ時に第二回開催を本格的に検討することを宣言しました。

小樽潮風高校文化祭「しおばな祭」の始まり

 コハタベが本格的に動き始める前の2021年5月に小春六花の誕生日生放送がありました。その生放送で発表されたのが先述した「小樽潮風高校Project」です。
 新たにTOKYO6のキャラクターとして夏色花梨(なつき かりん)、花隈千冬(はなくま ちふゆ)が発表され、六花を含めた3人が通っているという設定の「小樽潮風高校」を舞台に公式の二次創作が行われました。(行われています。)
 コハタベでもこの発表が行われて以来、参加条件を「TOKYO6が発表したキャラクターが含まれる二次創作作品が1つ以上あれば参加可能です。」とし、夏色花梨、花隈千冬の作品もコハタベで頒布できるよう参加条件を見直しました。
 しかしイベント名の由来が「小春六花」であるため別に名称を考える必要があり、「小樽潮風高校」の三次創作として「小樽潮風高校の文化祭」を作り出す運びとなりました。

コハタベで得た知見を元に、新しいイベントを作る。

 スケジュールの考え方はコハタベと殆ど変わりはありませんでした。しかし、コハタベとしおばな祭の大きな違いは「単独開催」であり会場をおさえる必要があります。どの打ち上げでも話していないことなのですが、しおばな祭の会場は実は12月におさえました。発表の4日前ぐらいの話だったと思います。会場選定では今まで使用したことのある会場をベースに検討を進めていましたが、殆どの会場が1年前からの予約で、直近がほぼ埋まっていた他、枠があっても予算の都合上使用できない会場等があり、決定に難航しました。ケットコムで他イベントの実情等を確認し、結果的に川崎市産業振興会館で開催することになりました。また開催時期については、夏色花梨の発売時期が4月であることや、六花の誕生日が5月16日であること、会場の空き状況等を勘案し、5月7日に開催することになりました。

「単独開催でしか出来ない企画を」

 「文化祭を極限まで再現したい」という強い思いから様々な企画を立案し実施しました。例えば、スペース記号を「○年○組」としたり、文化祭ならではの食券(イベント内で使用できる500円のクーポン)を発行したり、音声合成・歌唱キャラクターとしての機能をフルに使用した会場アナウンス、会場BGM募集企画など、出来ることは全部やる勢いで準備を進めていきました。この思いがサークルの方へ通じ、ジャンル内で「本屋」と呼ばれているサークルさんは「図書室だより」を、保健室の先生が出来る資格を持っているサークルさんは「保健室だより」を……といったように、全力で「文化祭」を作るムーブが起きました。オンリーとしてはある意味、類を見ない規模のイベントとなりました。新しい試みとしてDJイベントを企画してみたり、版権元の代表さんを呼んでトークイベントを開催してみたりなど「普通ではない」オンリーイベントを全員で作れたのかなと思います。「参加者全員が全力でロールプレイをしている」と仰っている方もいらっしゃいましたが、まさにその通りです。TOKYO6のオタクは全員幻覚を見ており、小春六花たちは実際に存在します。この存在の強調を同人イベントの面からサポートすることが、私なりの「表現」であると考え、これからもこの表現を追求し、日々邁進していきたいと思います。

第二回しおばな祭を開催します。

この紙面が初の発表ですが、来年秋に第二回開催を予定しています。お楽しみに。